ピル治験女性バラバラ殺人事件 -4-

これは「ピル治験女性バラバラ殺人事件」に関する記事の【パート4】です。本編をお読みになる前に、ぜひとも【パート1】からお読みください。

ピル治験女性バラバラ殺人事件 -1-

ピル治験女性バラバラ殺人事件 -2-

ピル治験女性バラバラ殺人事件 -3-


 

本事件の謎

本事件発生後―、
西ドイツのフライブルク警察は世界を揺るがすような事実を公表した。
同警察によると、

本事件以前にフライブルクで実施された治験ツアーにおいて、その参加者が82年と85年にそれぞれ1名ずつ治験終了直後に殺害されている。尚、殺害された2名はいずれも女性であることは確認できたが、国籍等は不明。いずれの遺体もフライブルク市内で発見され、バラバラに解体されていた。
(フライブルクはG社のある場所)
そしてこれらの治験ツアーを実施したのは「バイオデザイン」。
(和子さんが参加した治験ツアーを企画・実施した治験受託会社である。82年、85年のこれら事件が起きた治験を依頼したのがG社であるのかは不明)

 

当時の西ドイツでは―、
治験は楽に大金を得ることのできるアルバイトとして、若者たち、とりわけ大学生に認知されていた。そのため西ドイツの学生だけでなく、各国の学生たち、現地の日本人留学生も治験に参加していた。
(バイオデザインには実に200名以上の大学生が登録していたといわれている)
尚、当時は治験が薬事法の適用外であったために、同じ人物が何度も治験に参加することがあったり、治験実施中に起きた事故(事件)における責任の所在が曖昧な状態であった。

 

本事件を受け、西ドイツのフライブルク警察は―、

  • 本事件を含む3つの事件、その被害者全員が治験参加者であり、その参加直後に殺害されていること
  • いずれの治験も”ピルの治験”であったこと
  • いずれもバイオデザインが実施した治験であったこと
  • いずれの被害者もバラバラにされていること

こうした共通点から、一連の事件は同一犯の犯行との見解を示した。
そのため、バイオデザインと何らかの関わりのある変質者、もしくは同社に何らかの恨みを抱える者という犯人像を描き、この両面で捜査協力に乗り出した。
さらに、西ドイツICPOも一連の事件を「ヨーロッパを舞台にした広域連続殺人事件」との見方を強め、日本警察や本事件の所轄となるデンマーク警察、その他関係各国に捜査協力を要請した。

一方、こうした動きの中、世界から疑いの目を向けられたバイオデザインは以下のように声明を出し、疑惑を全面的に否定した。

「被害にあった日本人女性(和子さん)が当社の治験を受けていたのは事実。しかし治験終了後、我々は彼女に対していかなる形の接触も持っていない。尚、かつての他の2名の被害女性に関しては当社の治験を受けたという事実はない。したがって、一連の事件は当社と一切無関係である」

 

結局、各国各地の捜査機関の努力は実らず、本事件を含めた一連の事件は現在まで未解決のまま。

本事件そして82年、85年の類似した一連の事件においてはこれといった容疑者は浮かび上がってきていない。謎が多く、手がかりは無きに等しい事件である。
こうした状況を受け、本事件解決を絶望視する事件関係者も多い。(2020年9月現在)

 

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『ピル治験女性バラバラ殺人事件』の真相

本事件、そして82年、85年の事件の共通点―、

  • 3つの事件、その被害者全員が治験参加者であり、その治験終了直後に殺害されていること
  • 殺害された治験参加者3名すべてが女性であったこと(ピルの治験であったこと)
  • いずれもバイオデザインが実施した治験であったこと
  • いずれの被害者もバラバラにされていること

これらから―、
本事件、そして82年と85年の殺人事件は、治験受託会社「バイオデザイン」が関与しているのではという見方が強い。
中には—、

「治験中に起きた事故を隠蔽するために、被験者たち(和子さん)は運営側に消された」

それだけでなく、

「(ピルの治験ということで)投薬後にその避妊効果を実証するため、レイプされた後に消された」

などという事件を嘲弄するような声もある。いうまでもなく、これらはあまりに馬鹿げた話である。

そのため、筆者は本事件における「バイオデザイン関与説*」を否定する
*「G社関与説」ともいえる

前出のバイオデザインのコメント―、

「被害にあった日本人女性(和子さん)が当社の治験を受けていたのは事実。しかし治験終了後、我々は彼女に対していかなる形の接触も持っていない。尚、かつての他の2名の被害女性に関しては当社の治験を受けたという事実はない。したがって、一連の事件は当社と一切無関係である」

この真偽はさておき、そもそも一連の殺人事件が起きたのは、いずれも治験が終了した後である。つまり、直接的には治験を実施したバイオデザインとは関係がない。それなのに、殺人事件と結び付けてしまうのはあまりにも気の毒である。

 

筆者が導き出した本事件および82年、85年の事件の真相は以下のとおり。
※ここでの「真相」とは、筆者の考察のことを指します

一連の殺害事件の犯人は同一犯であり、当時の西ドイツをとりまく治験事情をよく知る人物。西ドイツ居住。単独犯。男。
また、これらは治験の高額な報酬を狙った強盗殺人である。では、なぜ3つの事件の被害者がいずれもピル治験に参加した女性であったのか―、
それはピル(避妊薬)という薬の特性にある。というのも、ピルの経過観察には約3か月というように長期間を要するため、それだけ長く参加者を拘束することになる。つまり、必然的に報酬は高額となる。さらには、ピル治験の参加者は必ず女性である。となれば、強盗・殺人するには犯人としては都合がよい。

要するに和子さんは、高額な報酬を得るピル治験の参加者を狙った強盗犯に殺害されたのだ。これを裏付けるように、和子さんは高額な報酬(約100万円ほどであると推察)を治験終了後すぐに受け取っていた可能性が極めて高い。
大金を持った女性、しかも単独で行動していた和子さんは、犯人にとってみれば絶好のターゲットであったことは想像に容易い。

 

今も昔も変わらないが、海外で女性一人というのは非常に危険である。
日本ほど治安のよい国はなく、平和ボケした日本人女性は危機感が希薄。そのため、殺害事件とまではいかなくとも、海外でさまざまな犯罪に巻き込まれるケースが多い。

女性単身での海外旅行―、
ぜひとも細心の注意を払っていただきたい。

オラクルベリー・ズボンスキ(小野 天平)

 

付記

2017年―、
コペンハーゲンの海岸で、女性ジャーナリストのバラバラ死体が発見される事件が起きた。(本事件で和子さんの遺体が発見されたのもコペンハーゲン)
この事件後、コペンハーゲン警察は本事件との類似性に鑑み、迷宮入りした本事件の再調査に乗り出した。

 

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