安室奈美恵実母殺害事件 -1-

 

“平成の歌姫を襲った悲劇”

 

『安室奈美恵実母殺害事件』の概要

1999年3月17日、沖縄県国頭郡大宜味村(くにがみぐん・おおぎみそん)で発生した殺人事件。同村に住む歌手・安室 奈美恵(当時)の実母が義弟によって殺害された。

安室 奈美恵(以下:奈美恵)は1997年に結婚。事件の前年となる1998年には長男を出産。同年12月23日には産休明けに合わせて復帰シングルをリリース。さらには12月31日の「第49回NHK紅白歌合戦」で完全復帰を果たす。このとき会場のオーディエンスに温かく迎えられ、1999年のはじまりと共に安室 奈美恵の第二章がはじまった。

彼女にとって希望の年であった1999年。この3月17日には、復帰後初のシングル『RESPECT the POWER OF LOVE』をリリース。
しかしこの日―、
遠く離れた故郷では、自身の実母を襲う凄惨な事件が起きていた。
幸せに満ち、公私共に充実した機運にあった彼女。それはまさに天と地がひっくり返ったような出来事であった。

事件の第一報により芸能界のみならず世間に激震が走り、その後もマスコミによってセンセーショナルな事件として取り上げられた。

日本中に大きな衝撃を与えた本事件は、1999年に起きた大きな事件のひとつとして挙げられる―。

 

安室 奈美恵

:あむろ なみえ
1977年(昭和52年)9月20年生まれ。沖縄県那覇市出身。日本の元歌手・ダンサー。
本名同じ。身長158cm。血液型はO型。

小学5年生のとき、タレント養成所「沖縄アクターズスクール」に入所。その後の’91年、自身が中学2年生のときにダンスパフォーマンスグループ「SUPER MONKEY’S」としてデビュー。そして’95年のソロデビュー以降、10~20代の女性を中心に絶大な人気を獲得。この頃には「アムラー」と呼ばれる熱狂的なファンまでもが現れ、これが社会現象となる。
タレント養成所のレッスン生から「平成の歌姫」まで、一気にスターダムを駆け上がった彼女であったが2018年9月16日―、41歳を目前にして惜しまれながら引退した。

 

安室 奈美恵の母

平良 恵美子 (たいら えみこ)


1950年(昭和25年)6月30日生まれ。沖縄県中頭郡(なかがみぐん)出身。米軍基地の兵士であった白人の父(国籍不明)と日本人の母を持つハーフ。
(恵美子さんの父親については、アメリカ人、フィリピン人などというように諸説あるが、イギリス人というのが有力。恵美子さんは自身の父が白人であることしか分からなかったという)

昼間に米軍基地で、夜はスナックで働く母に育てられ、高校卒業後は地元のバス会社に就職。まもなくしてこれを退職し、母に内緒で上京。
上京後、埼玉県の工場で働いていた恵美子さんは、その1年後に沖縄県出身で会社経営の甥と結婚。これに伴い、沖縄に戻ることに。
甥との結婚で安室姓となった恵美子さんは一男二女、3人の子どもをもうける。(奈美恵は次女)
順調かと思われた結婚生活は次第に破綻していき、やがて離婚。奈美恵が4歳の時だった。
ひとりで3人の子供を育てることになった恵美子さんは昼間に保育士、夜はスナックのホステスとして働きながら懸命に子どもたちを育てた。

娘の奈美恵は小学5年生のとき、友人の付き添いで「沖縄アクターズスクール」へ見学に行った際、校長にスカウトされている。しかしこのとき、月謝が払えないという経済的な理由から入校を断念。それを受け、校長は特例の月謝免除を打診、奈美恵は特待生として入校した。
月謝は免除になったものの、スクールへの交通費が捻出できなかったため、奈美恵は往復3時間の距離を徒歩で週3日通っていた。

このように、決して裕福とはいえない家庭であったが、愛情をもって我が子らを育てた恵美子さんであった。

やがて恵美子さんは、自身が働くスナックの客であった平良 辰信さん(沖縄出身)と再婚。そしてその弟の平良 謙二こそ、本事件の犯人である。


事件の解説は【パート2】にて。

 

【アムラー】

安室全盛期ともいえる’95年頃に生まれた言葉。
元来、安室 奈美恵を模倣したファッションをする人のことを指していたが、近年においてはファンを指す名称として定着している。

当時のアムラーの一例

尚、当時のアムラーの特徴は―、
基本として「ミニスカート」「厚底ブーツ」。これに加え、「茶髪のロングヘアにシャギーを入れた前髪」「焼いた小麦色の肌」「細い眉毛」といったものであった。
これから派生した『安室ちゃんコーデ』なるファッションスタイルもある。これは彼女の婚約記者会見時のファッションに倣ったもので、タイトな黒のハイネックにバーバリーの台形スカート、厚底ニーハイブーツというスタイル。

婚約発表時の安室。ダンサーのSAMと。(1997年)

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パート2】へ。

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