市川一家4人殺害事件 -4-

これは『市川一家4人殺害事件』に関する記事の【パート4です。本編をお読みになる前に、ぜひとも【パート1】からお読みください。

市川一家4人殺害事件 -1-

市川一家4人殺害事件 -2-

市川一家4人殺害事件 -3-


 

事件の解説

引き金

”新しい女を引っ張り込もう”

妻に逃げられたことでそう考えた関は、それを本当に実行してしまう。

相も変わらず、フィリピンパブ・スナックの類に通い詰めていた関は1992年2月6日
市川市内のスナックバーにて、
フィリピン人ホステスを店から自宅アパートへ連れ込む。このとき関は女性と性行為に及び、暴行を加えて室内に閉じ込めた。

この2日後、店に帰った女性が店のオーナーに泣きながら報告。話を聞いて激怒したオーナーは関を締め上げるため、暴力団にこれを依頼。以降、関は暴力団に追われる身となった。

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異常な思考回路

1992年2月11日 4時30分頃、関は友人アパート(東京都杉並区高円寺)から車で帰宅する途中、女性がひとりで歩いているのを見つける。(東京都中野区新井の路上)
そこで”気分を晴らすためにあいつを殴ろう”と思った関は車を降り、女性の元へ駆け寄った。そして道を尋ねるふりをして話しかけ、女性が振り向いた瞬間に顔面を拳で何度も殴打。これにより女性は鼻骨骨折と顔面の擦過傷、全治3か月半の重傷を負った。(傷害罪)

顔面への殴打で女性がその場で座り込んだところ、関はその顔を覗き込む。するとこの女性が思ったよりも若かったことから、次に強姦を画策。
女性の髪を引っ張って無理やり立たせ、車の後部座席に押し込み、発進させた。
車内では重傷を負った女性に対し、「病院へ連れていく」などと噓を言って女性の逃走を封じ込め、そのまま自宅アパートまで車を走らせた。

6時半頃、関は女性と共にアパートに到着。
そして部屋に入るや否や、女性を全裸にして強姦。その後はまた、この女性を自室に閉じ込めた。(強姦罪)

【路上で襲われた女性】
この女性は当時24歳。夜勤のアルバイトから帰る途中であった。

 

そのまま女性を監禁し続けるつもりの関であったが―、
この日の夜、数日前のホステス監禁の件で暴力団組員7人が突如自宅に押しかけてきた。これに驚いた関は車に飛び乗って発進。車の窓ガラスを割られながらも、逃走に成功した。

【関の言葉】
「強姦は性欲を満たす以上に優越感や自信を与えてくれる」

「セックスと暴力は繋がっている」

「学生時代に好きだった女の子も強姦しておけばよかった」

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惨劇の序章

1992年2月12日 2時頃―、(通りすがりの女性を自宅に連れ込んで強姦をしてから約22時間後)
車を運転していた関は、前方に自転車で走る少女を見つける。すると関は、意図して車を少女の自転車に接触させた。これにより少女は転倒、右ひざに擦り傷を負う。
車から降りた関は少女に「病院へ連れていく」と優しく声をかけ、このときは本当に病院へ連れて行った

【自転車の少女】
当時高校生1年生の15歳
このとき彼女は夜中までテストを勉強していたが、その途中でシャープペンの芯が切れてしまったため、ローソンへ替え芯を買いに行ったその帰りであった。
不運にも関に襲われたのは、自宅マンションすぐ近くの場所。

 

千葉県浦安市内、深夜の救急病院―、

事故直後には警戒心・不信感を抱いていた少女も、連れられて治療を受けたこと、自宅まで送り届けると約束されたことで、そうした思いは薄らいでいた。

 

少女を自宅まで送り届けるため、市川市・船橋市方面へ車を走らせた関は突然、人気のない路肩に停車。そして刃渡り約6.7cmの折り畳み式ナイフを少女に突きつけ、「黙って俺の言うことを聞け」と脅した。さらには、このときすでに割れていた車の窓ガラスについて言いがかりをつけた。

先述のとおり、関の車の窓ガラスが割れていたのは、暴力団組員らの襲撃による。その際に割られたのは後部の窓ガラス。それを少女の後ろからわざと突っ込んでおいて、「お前のせいで窓ガラスが割れた」とは。滅茶苦茶も甚だしい。

 

車内、関の脅しに屈せず抵抗した少女―、
しかし次の瞬間、左の頬と左手を切りつけられ、顔面・左手挫創の怪我を負う。(全治2週間)
そして関は少女をそのまま自宅アパートまで拉致。そこで約3時間の間に2度、少女を強姦した。(強制性交等罪)
それから関は少女の手足を縛って少女の所持品を物色、現金を奪った。さらには、少女の生徒手帳に記載の氏名・住所・自宅電話番号を控えた。

そしてこの日のうちに少女は、関が外出した隙に自力で脱出した。

 

関に強姦された翌日(2月13日)、同級生に顔の傷(転倒によるあごの傷・ナイフによる頬の傷)について尋ねられた少女は、「コンビニの帰り道で男に襲われた」と打ち明けた。
すると同級生は被害届を出すよう説得、これを受けて少女は2月末ごろに葛南警察署(現・浦安警察署)へ被害届を提出した。

しかしながら、この事件において関がその捜査線上に浮上することはなかった。

【関のいない捜査線上】
この少女に対する傷害・強姦事件で捜査線上に浮上しなかった関―、
その理由として一般にいわれているのは、「少女と関の間に面識がなかったため」ということ。しかし筆者はそれに対して大きな疑問を抱く。
なぜなら少女は自力でアパートから脱出している。すると関の居住地を把握していたことは間違いない。となれば被害届を提出する際、それを警察に伝えれば関は被疑者となっていたはず。さらにいえば、脱出時に最寄りの交番へ飛び込めばよかったのだ。

それをしなかった少女の行動から読み取れることは、関の逮捕を望んでいなかったということ。これは自身の親や友人に対して、「転んだ」「先輩にやられた」などとごまかしていたことから窺える。
またこれは、復讐を恐れていたと言い換えることもできる。事実、少女は関に学生証に記載の氏名や住所などを握られている。

少女は唯一、ひとりの同級生に強姦被害を打ち明けているが、この同級生とは恐らく親友。しかし少女はその相手に対して、自身の個人情報を凶悪犯に知られたことは伝えていない。それは強姦被害に匹敵するほどのことであるにもかかわらずだ。
そしてまた周囲の人間によると、事件後も少女は別段落ち込む様子もなかったという。

こうした一連の少女の行動から筆者は、彼女が抑圧の防衛機制を働かせていたと分析する。この「抑圧」とは、無意識化で起こる自己防衛メカニズムの一種。要するに嫌な記憶を抑え込み、それを無かったことにしようとする心の働きである。

自分の個人情報を握られてしまった少女は、ショッキングなその出来事の消化方法を失ってしまった故、まるで事件が無かったかのように振舞って自分自身を守っていたに違いない。

関が少女の個人情報を握ったことで、この凶悪な事件は不問となってしまったのである。

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