北九州監禁殺人事件 -6-

これは「北九州監禁殺人事件」に関する記事の【パート6です。本編をお読みになる前に、ぜひとも【パート1】からお読みください。

北九州監禁殺人事件 -1-

北九州監禁殺人事件 -2-

北九州監禁殺人事件 -3-

北九州監禁殺人事件 -4-

北九州監禁殺人事件 -5-


 

※本編文章内で示す各人物の年齢は当時のものです

1997年

【緒方】逃亡未遂 -残された理性-

1997年 緒方35歳

1996年2月26日の隆さん殺害後―、
金主の獲得に苦戦していた松永は、「今までは俺が金の工面をしてきたから、今度はお前の番だ」と緒方に金の工面を命じる。
これにより、緒方は母・静美さんや妹・理恵子さんに電話をかけて金の無心をするようになるが、2人ともこれには応じなかった。言うことをきかない理恵子さんに対して、緒方は消費者金融での借金を頼み込むも、当然のことながらその願いもまた拒絶される。
静美さんにおいては電話での無心の後、松永と長男・Aが不在の際にアジトへ招き、面と向かって金を求めた。しかしこれにも静美さんは拒絶。
これらのことは、これまで緒方が2人に行ってきた悪行を考えれば当然であった。
やがて金の無心での金策は無理と悟った緒方は、働いて金を作ることを決意する。

このときまだ幼かった次男・Bは母親の実家に預け、緒方は1997年4月から大分県湯布院町でスナックホステスとして働きはじめる。これに伴い、緒方は福岡県にいる松永の元へは帰らなくなった。
(緒方が湯布院でホステスとして働くことを松永は知らされていなかった)

 

その後、緒方が帰ってこないことで逃亡されたと思った松永は、肉体関係を結んでいた緒方の母・静美さんから緒方が由布院へ行ったことを訊きだす。
そこで松永は緒方が隆さんを殺害したことを口実に、緒方の家族(誉さん、静美さん、理恵子さん)を脅してアジトに呼び寄せた。
世間体を気にする緒方家としては、娘が殺人犯である事実が露見するのは最も恐れることであったため、松永にいわれるがままに一家はアジトに集まった。そして一家が揃ったところで、松永は会合を開く。

この会合で画策されたのは松永の”偽葬儀”―、
「松永が自殺したので葬儀をする。帰ってこい」ということで緒方を誘き出すという作戦である。
(当然のことながら、これは松永による提案)

 

そして実際に行われた偽葬儀―、
松永の遺影の前、喪服姿で打ちひしがれている(表面上は)緒方の目の前に突如として松永が姿を現す。そして緒方は松永の指示に従う自らの家族らにより、その場で捕えられた。
(ちなみに緒方にはこの直後の記憶が無くなっている。これからの自身の処遇を想像すると、それはよほどの恐怖であったに違いない。実際に、その後の松永による緒方への虐待は以前にも増して酷くなった)

松永の元へ連れ戻された緒方は、松永の目の前で勤め先であるスナックに電話をかけ、雇い主に「給料が安すぎる」「もっとよこせ」という暴言を浴びせた。
それだけでなく、雇い主の娘が看護師として勤務する病院に電話をかけ、「あの娘は薬を横流ししている」などと根も葉もないことを言い散らした。
(当然、これらは松永の指示によるもの)

これにより、湯布院の勤め先との関係を絶たされた緒方は、再び松永の支配下に置かれることとなった。

 

ちなみに、緒方がホステスになる1か月ほど前の1997年3月—、
この頃、幸子さんは浴室に監禁されるようになっていた。
ところがその後、緒方の所在不明が明らかになると、監禁が解かれて中学校へ通うことが許されるように。それと引き換えに、緒方に代わって松永の子どもたちの世話などを担わされるようになった。

 

【松永】緒方の妹とも肉体関係を結ぶ -入り乱れる男女の交わり-

松永 36歳

緒方、そして緒方の母・静美さんと肉体関係を結んでいた松永。

1997年4月—、
松永はとうとう緒方の妹・理恵子さんとも肉体関係を結ぶ。

実は松永、理恵子さんとの肉体関係はこの1997年4月が最初ではない。

遡ること松永が高校3年生のとき―、
松永は当時14歳であった理恵子さんを花火大会で引っかけ、ラブホテルで行為に及んでいる。
ちなみに松永はこの相手が緒方の妹であることを知ったのは、緒方と不倫関係になってから(成人後)である。
(松永は1997年4月に理恵子さんと肉体関係を結んだことに関して、「彼女(理恵子さん)が積極的に誘ってきた」と主張している)

 

 

同年5月中旬―、
松永は交際している女性へ下関市の消印のついた手紙を出すために、緒方とその監視役であった幸子さんを下関へ向かわせる。
(松永はこの女性に山口県下関市在住と偽っていたため)
緒方のこのときの服装は、松永に借りたメンズのワイシャツとジャージ、男性サイズの大きなサンダルという異様なものであった。

実は、緒方はこのとき自殺を企図しており、松永と幸子さんに迷惑をかけないよう青木ヶ原(富士の樹海)でそれを実行しようと考えていた。
そこで緒方は監視役であった幸子さんを撒くために、乗車していた帰りの電車が門司駅に到着し、発車ベルが鳴ってドアが閉まろうとした瞬間に電車を飛び降りた。ところが監視役の幸子さんがこれに素早く反応し、列車から降りて逃げる緒方を追いかけた。
緒方は改札口を出て、駅前に停車していたタクシーに飛び乗ったものの、幸子さんはこれに追い付き、窓を叩いて大声を上げた。これにより周囲に人が群がり、通報される雰囲気を感じとった緒方はそこで逃走を断念した。

緒方の逃走を阻止した幸子さんは携帯電話で松永に連絡を入れ、緒方の逃走未遂を報告して指示を仰ぐ。これに対し松永は、門司駅のホームで緒方と共に待つよう指示。
そして松永の指示どおりホームへ向かう2人であったが、緒方は突然走り出し、発車直前の電車に乗り込んだ。しかし、ここでも緒方は幸子さんに追い付かれてしまう。
そしてすぐに2人を乗せた電車は発車。車内で幸子さんが携帯電話で松永に連絡し、さらなる事態を報告した。

やがて2人を乗せた電車が小倉駅に到着すると、ホームに幸子さんの報告を受けた松永が待っていたため、緒方はそこで逃走を完全に諦めた。

 

無断の就労による所在不明、そしてこの度の逃走未遂。
アジトに連れ戻された緒方には、松永によってこれまで以上の虐待が行われたのは言うまでもない—。


そして、とうとう2人目の死者が—。【パート7】へ。

 

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