井の頭公園バラバラ殺人事件 -5-

これは「井の頭公園バラバラ殺人事件」に関する記事の【パート5です。本編をお読みになる前に、ぜひとも【パート1】からお読みください。

井の頭公園バラバラ殺人事件 -1-

井の頭公園バラバラ殺人事件 -2-

井の頭公園バラバラ殺人事件 -3-

井の頭公園バラバラ殺人事件 -4-


 

『井の頭公園バラバラ殺人事件』に関する諸説

以下に挙げるのは、本事件における主な犯行説である。尚、分かりやすくするために、それぞれの確度をパーセンテージで数値化した。

※この確度は筆者が独自に定めたものです

怨恨説

【確度 5%】

事件後、徹底的に行われた誠一さん周辺人物の捜査。これによって得た各関係者たちの証言からは、誠一さんが何らかの対人トラブルを抱えていたことや、人に恨まれる要因となることは浮かび上がってこなかった。
また、身近な人物たちが証言する誠一さんのパーソナリティーからみても、彼が殺害されてしまうほどの恨みを買うようには思えない。
そしてまた、誠一さんに裏社会との関わりがあるようにも到底思えない。

 

オウム犯行説

【確度 35%】

先述のとおり本事件において、オウム真理教によって事件が起こされたものとする「オウム犯行説」が一部では持ち上げられている。
事件当時の、オウム最盛期ともいえる時代背景を考えれば、この説に行き着くことはなんら不自然なことではない。
現に筆者も本事件の真相を消去法で導き出す中で、これは最後の2択まで残した説である。最終的にはこの説をもって真実とはしなかったが、可能性としては高いと感じている。

筆者がオウム犯行説を支持する理由と、結果的にそれを否定した理由は以下のとおり。

 

【オウム犯行説 筆者が支持した点】バラバラ遺体の様子とオウムの犯行様式

遺体の解体処理における最大の焦点―、それは言うまでもなく「血抜き」である。
この血抜きに関しては、本事件で遺体の司法解剖を担当した解剖医(以下:解剖医A)の見解がある。以下はそれを抜粋したもの。

「体内組織の深いところにある血液は、ただ絞るだけでは簡単に抜けないものなんです。
逆にいうならば、血液を一滴も残さずに絞り出すには、専門知識やテクニックが必要とされます。だからこの血抜き作業をした人は、少なくとも血管の走行を熟知している人、深いところに溜まっている血液を抜くための術を備えた人だと思います。そんなことができる人間は限られています」

(中略)

「私が知る限り、これほど緻密で異常な遺体処理を施した例は、世界の犯罪史上でもないのではないかと。
そんなことができるのは、なにか宗教的な背景があるグループであるとしか考えられません」

 

上記のように述べた解剖医Aは容疑者の明言は避けている。
一方で、本事件のような完璧な遺体解体を施すには、”医学的知識・技術が必要である”と強調。その言葉から察するに、犯人は医師をはじめとした医療関係者であるということを示唆しているのは明らかである。
もうひとつ確かなのは、最後の「宗教的な背景があるグループ」とは、間違いなくオウム真理教を指しているということ。

 

「医師」と「オウム」―、

これらはミスマッチではない。なぜなら実はオウムと医学は密接であるからだ。
というのもオウムは本事件発生当時、教団独自の医院を運営していた。その名も『オウム真理教附属医院』―。

【オウム真理教附属医院】
1990年にオウム真理教によって設立された医療機関。
診療科目は内科、外科、小児科、神経内科、精神科、整形外科、産婦人科、理学診療科と非常に幅広い。
しかしその内情は、医療法を無視するなど非合法活動の場ともいえる施設であり、オウム関連事件の舞台のひとつともなっている。
ここでの勤務医は平田 雅之や中川 智正といった医学的な知識は備えてはいるものの、正式な勤務医としての経験を持たない者も含まれていた。
そのほか独自の医学的根拠のない教団独自の治療も行われており、”医院”と称するには到底及ばないものであった。1995年閉鎖。

 

このように、オウム信者の中には元医師や医科大出身者がいたほか、科学者やその他専門性の高い知識を有した者がいたことから、あらゆる分野からの多角的な知見を活かした遺体処理が行えることは間違いない。

「一滴も残さない完璧な血抜き」―、
すると十分な医学的知識を備えた人物による犯行であると思うのがごく自然である。
一般に血抜きの主な目的は、DNA鑑定を困難にさせることであるといわれているが、実は血液がなくても骨髄や筋肉組織などの”核”を持っている細胞が残っていれば、DNA鑑定は可能。
医学的知識を持つ人間であれば、こんなことは当然知っているはずである。ところがそれを知らないとなると素人、もしくは知識はあるが素人同然という人物像が浮かび上がってくる。

オウムの医学グループ、はたしてその実力はどうだろうか。
蓋を開けてみれば、オウム信者の中で医学に特化した者は皆、元医師であっても経験が浅かったり、研修医としてわずかに勤務した程度であったり、外科的な知識や技術を有したものはいなかった。

“医学的知識・技術は持つが、十分ではない”

この点において、本事件における遺体解体とオウムが重なるような気が筆者にはしている。そのため、本事件の遺体の様子とオウムの犯行様式の観点からはオウム犯行説を支持する。

 

【オウム犯行説 否定した点】仕事帰りの寄り道

先述のとおり、誠一さんには仕事帰りに寄り道する場所があった可能性が高い。
しかしそれは別に不思議なことではない。例えば仕事帰りにパチンコ店に寄ったり、ひとりでバーに立ち寄って一杯やるなど、こうした場所は誰もが持つといってもよい。
しかし筆者はこの誠一さんのこの寄り道がどうも気になる。なぜならこの寄り道のことを知っていた同僚たちが、誰ひとりとしてその行先を知らなかったからである。さらにいうならば、この寄り道のことを事件後はじめて妻が知ったというのも大きい。
そのせいか、誠一さんの寄り道に対してどこかコソコソとした印象を感じずにはいられない。

寄り道の場所であるが、これは都内杉並区高井戸付近とみられている。
杉並区といえば、オウム真理教の道場がある場所である(オウム道場は都内には2ヶ所のみ)。そのため、誠一さんが人知れずこの道場に通っていた可能性も考えられる。

しかし—、それはこじつけのように感じる。
なぜならオウムに入信すると、その信者は皆揃って教団に金を根こそぎ吸い取られ、経済的に困窮する。しかし先に述べたように、誠一さんには金銭的に困窮していた様子もみられず、金銭トラブルを抱えていたという話も出てきていない。
そもそも誠一さんとオウムに関する有力な証言が出てこないこと、またそのパーソナリティーからみても到底オウムに結びつかないと筆者は結論を下した。
(一部、誠一さんが杉並区のオウム道場に通っていたと断言している媒体もあるが、ソースがはっきりとしていない)

正直なところ、筆者自身もオウム犯行説を支持する部分が多く、これを捨てきれないことは否定できない。
しかし総合的に判断、そしてまた直感に基づいて、最終的に筆者は本事件のオウム犯行説を否定するに至った。

 

北朝鮮関与説

これは「誠一さんが事件に巻き込まれた説」と言い換えることができる。

公訴時効成立から6年後の2015年―、
事件に関する新たな証言が得られたことで浮上したいわば新説である。尚、この説は俗に”人違い殺人”などと呼ばれているが、その理由として以下にこの「北朝鮮関与説」を解説する。


 

事件当時―、
ある露天商の男(以下:X)が誠一さんの自宅近くにある倉庫を借りていた。

【露天商】
店舗を持たずに屋外で商売をする人。
例えば、路上に商品を広げ、小物雑貨やアクセサリーを販売するといったようなもの。祭りの際に軒を並べる屋台、これも「露天商」である。同義語に「的屋(てきや)」がある。

 

露天商のこのXであるが、事件の舞台となった井の頭公園周辺(吉祥寺エリア)で商売を行っていた。
(一説によると、その界隈では顔のきく人物であったという)

当時、日本の繁華街を中心に韓国人の露天商が激増しており、井の頭公園周辺にもそうした人たちが多くいた。
(一見すると、店舗を持たず気ままにどこでも店を広げる印象の露天商であるが、彼らにも縄張りがあり、ルールが存在している。
そのため、新参者が自分たちの縄張りに突如現れ、何食わぬ顔で商売をしているというのは、それまでずっとそこでやってきた人間にしてみれば”面白くない”ものである)
そこでXは、彼ら韓国人露天商たちの排除を画策する。

あるとき、邪魔者である彼らを縄張りから追い出すために、Xはヤクザ・暴力団関係の力を借りることに。ところが、Xの目に映っていた単なる韓国人露天商たちは、北朝鮮の特務機関に属する工作員であった。
密入国した日本国内で韓国人露天商を装い、情報収集や特殊工作を遂行するスパイ―、
その彼らに食ってかかるXの存在は、スパイ活動をする工作員たちにしてみれば、Xもまた邪魔な存在であった。
彼らの徹底排除を目論んで強硬な姿勢をみせていたXは、やがて四六時中工作員たちに監視され、命を狙われることになってしまう。

 

やがて自身の身の危険を察知したX―、
縄張りである吉祥寺エリアに近づくことを止め、それと同時に都内にあるビジネスホテルを転々。ひっそりと息を潜める生活を強いられることに。
Xの雲隠れ―、しかし工作員らは自分たちに一度牙をむいたXを決して逃さなかった。

 

あるとき東北の催事場で店を出していたX―、
そこで”韓国人と思しき”不審な外国人たちが、明らかに自分を監視していることに気付く。
そしてその翌日―、
Xが九州の縁日で店を出したときにもまた彼らの姿が。

Xがどこへ行こうとも、必ずすぐそばに彼ら工作員の影。
いよいよ彼らの手が自分の身に及ぶかと緊迫していたある日、事件が起きる―。

『井の頭公園バラバラ殺人事件』

 

誠一さんが北朝鮮工作員たちに殺害された当夜、Xは潜伏先である都内某所のビジネスホテルにいた。
テレビで事件報道を観たXは、そこに映し出された誠一さんの顔写真をみて背筋を凍りつかせた。それと同時に、確信を抱く。

“ああ、この人は自分と間違われて殺されたんだ”

Xと誠一さんはまさにドッペルゲンガー。瓜二つともいえるほどにそっくりであった。

 

誠一さんの”身代わり”によって、なんとか死を免れたX。

“これですべて終わった。もう大丈夫”

ところがその後、Xに悲劇が起きる。

 

「井の頭公園バラバラ殺人事件」から数年後―、Xの家族が何者かに殺害されてしまう。
殺害された家族の遺体はバラバラに解体された上で遺棄され、犯人は未だ分からず、本事件同様に未解決となったまま。

Xの家族殺害事件、そして「井の頭公園バラバラ殺人事件」―、
いずれもバラバラ殺人で未解決。これらが意味するものとは。

尚、家族殺害事件後のXに関する情報は明らかになっていない。


 

この話が意味するところ―、
要するに、誠一さんはこのXと間違われて工作員たちに暗殺されてしまったのだ。これこそが、この説が”人違い殺人”といわれる所以である。

現在ではこの話にさまざまな尾ひれがつき、半ば都市伝説化している。

 

筆者はこの「北朝鮮関与説」を否定。
その理由は単純で、これが話としてあまりにも出来すぎていていると感じるからだ。そして、このXの話はある人物が取材して得た証言(新証言)に基づいているのだが、この証言の信憑性が確かではない。捏造とまでは言わないが、どうも創作のニオイがする。

【確度 20%】

 

『井の頭公園バラバラ殺人事件』の真相

※これより記述するのは、本記事筆者 オラクルベリー・ズボンスキが導き出した独自の考察です。そのため、あくまで考察の域を出ないことをご理解していただいた上でお読みください。
※本編における「真相」とは、筆者の考察を指します。

【確度 40%】

筆者が導き出した本事件の真相、それは―、

『交通死亡事故隠蔽』

以下、筆者が推察する誠一さん失踪当夜の状況。

昇進祝い(飲み会)が行われた4月21日(木)、新宿から電車に乗って帰った誠一さん。
やがて自宅の最寄り駅であるJR「吉祥寺」駅に着いた誠一さんは、駅から歩いて自宅へ向かった。
(このときすでに0時近くであったと思われる)

日付が変わったばかりの4月22日(金) 0時頃―、
自宅からほど近い「水門通り」で誠一さんは飲酒運転の車によってひき逃げされてしまう。

 

4月22日 午前0時10分頃:@井の頭通り


通りに面したマンションの住人たちが、井の頭公園方向で”ドーン”という衝撃音を聞く。
その後、マンション近くの路上に車のフロントガラスと思われるガラス片が散乱しているのが確認される。

 

事故の発生地点は、「井の頭通り」に面したマンション住人たちが井の頭公園方向から衝撃音を聞いていること、事故の目撃者がいないことを考えると、

「井の頭通り」から「水門通り」に入ってすぐの場所

であると推察できる。
(深夜の「水門通り」は人気がない)

 

おそらくこのときのひき逃げ車両のスピードは約時速50km。下手すれば、時速55~60kmも考えられる。仮に時速50kmと定めたとしても、これに轢かれた誠一さんの死亡する確率が80%以上と致死率が非常に高くなる。

埼玉県警HPより

ひき逃げ車両には運転手含む2人(いずれも男)が乗車。
誠一さんを轢いた犯人たちは、死亡した誠一さんを車に乗せてその場をすぐに去った。
(犯人たちが誠一さんを現場に残したまま逃走しなかったのは、犯人たちがその近所に住んでいたからである。もしも死亡した誠一さんをそのまま現場に残しておけば、すぐにひき逃げ事件が発覚し、警察の捜査がはじまる。すると近隣に住む自分たちとしては都合が悪い。
例えば、損壊した車を修理に出せば、そこから足がつくかもしれない。であるならば、遺体を消してひき逃げ事故そのものをなかったことにした方が”安全”である)

 

犯人の男たち―、
その2人とも、またはそのどちらかに精肉店ないし食肉加工工場に従事する人物がいた。
(人のいない時間帯に店舗や工場へ出入りできる経営者といったイメージが強い)
こうしたことから犯人たちは、遺体をバラバラに解体して遺棄することを画策。

筆者が考える解体作業の様子は以下のとおり―、

「解体作業に当たった人間はひき逃げ犯の2人。ほかに協力者はいなかった。
厨房の調理台または作業台の上に寝かせた遺体を、分担して細かく解体。そして切り分けた各パーツもまた分担して入念に水洗いした」

 

そして犯人たちはバラバラに解体した遺体をポリ袋に入れ、近所の井の頭公園に遺棄することに。
そこで、4月22日 午前9時頃―、
犯人たちは切断した遺体を入れるためのポリ袋をコンビニで大量に購入。

 

4月22日 午前9時頃:@杉並区久我山のコンビニエンスストア (井の頭公園から約2km)


2人組の男が「東京都推奨の半透明ゴミ袋 (10枚入り)」を10パック購入する。

2人組の男たち―、
1人は50歳前後で黒の作業着。もう1人は30歳前後でTシャツ姿。
2人は別々に(時間差で)入店するも、それぞれまっすぐにゴミ袋の棚へ向かった。レジで会計の男はキョロキョロと周囲を気にする様子で落ち着きがなく、もう1人も入り口付近で周囲を窺う様子だった。

挙動不審な2人が計100枚ものゴミ袋を買い、その翌日に店からほど近い井の頭公園でポリ袋に入ったバラバラ遺体が発見されたこと―、
これらのことから胸騒ぎを感じ、店長は男たちの会計レシートと2人の映った防犯カメラ映像を保存。しかし男たちの身元の特定には至らなかった。
(尚、4月22日 15時頃の時点では、井の頭公園内のゴミ箱内に不審なポリ袋はなかった。これは後の遺体第一発見者となる女性清掃員が、この日のゴミ回収作業をしていたことから明らかになっている)

 

4月23日 午前4時頃―、
犯人たちは解体した遺体の一部、まずはパーツの小さい手足などを中心に井の頭公園のゴミ箱内に遺棄。
(一度ですべて遺体を遺棄してしまうと発覚のリスクが高まるため、もしくはすべての解体作業がまだ終わっていなかったため、何度かに分けて遺体遺棄をするつもりであった)

 

4月23日 午前4時頃:@井の頭公園内


ポリ袋を持った不審な2人組の男が目撃される。

男たちは公園内で人に出くわすと、くるりと方向を変えて逃げるようにその場を立ち去った。
1人の服装は紺色のスーツ姿、もう1人は黒いジャンパーを着ていた。身長は共に165cmくらい。黒いジャンパーの男がポリ袋を持っていた。
公園内の別の場所でも、この2人とよく似た男たちが目撃されている。

 

犯人たちが地区のゴミ回収日に遺体をゴミとして出さなかった理由―、

  • 遺体を身近なところに遺棄したくないという心情
  • 万が一、遺体遺棄が発覚した際に疑われる可能性が高まる
  • 次のゴミ回収日が月曜日と遠く、それまで待てなかった
    (武蔵野市の家庭用燃えるゴミの回収日は「月・水・金」の午前中。ひき逃げは金曜日の0時頃であったが、金曜日のゴミ回収までに遺体解体が間に合わなかった)

結果として4月23日午前11時頃―、
井の頭公園内のゴミ箱に遺棄したバラバラ遺体は発見されてしまう。
犯人たちにしてみればこれは1回目の遺棄であり、まだ残された遺体があったが、それは後に海などに遺棄したものと思われる。故に本事件ではバラバラ遺体のすべてのパーツが揃っていない。

筆者の考察が真実であるとすれば、誠一さんは妻の待つ我が家の目と鼻の先で殺されてしまったことになる―。

時間の経過と共に事件は風化―、
バラバラ遺体発見の場所となり、一時は不気味な噂が纏わりついていた井の頭公園。しかし現在では事件前と同じように、都民に愛される癒しの場所に還っている―。

※筆者の考察は2020年9月現在のものです。その後の事件に関する新情報などにより、これが変わる可能性があります。

オラクルベリー・ズボンスキ(小野 天平)

 

コラム 『井の頭公園バラバラ殺人事件』と『真・女神転生』

本事件にはさまざまな噂がありますが、それらが派生して都市伝説となっています。その都市伝説として最も有名であるのが、『真・女神転生』に関するもの。

 

【真・女神転生】

1992年10月30日に発売されたロールプレイングゲーム。
家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」用のゲームソフト。(発売元 アトラス)
全シリーズ通して『メガテン』の愛称でファンに親しまれている。

ゲームの舞台は199X年の東京で、ゲーム発売当時の1992年における近未来という設定。東京が舞台とあって、都民には馴染みのある場所が随所に登場する。
ゲームは井の頭公園で殺人事件が発生したことから端を発し、そこから神話や伝説の中でのみ登場するはずの悪魔たちが次々に登場。主人公はこうした悪魔たちとの戦いに身を投じていく。

 

ゲーム発売からおよそ1年半後―、『井の頭公園バラバラ殺人事件』発生。
そのため、”メガテンが井の頭バラバラ殺人を予知していた”という噂がゲームファンの間でにわかに広がることに。

また事件当時、その関与が疑われていたオウム真理教―、
これがゲーム内で登場する怪しげな儀式を行う集団と結び付いたことで、都市伝説としての地位を高めました。

 

ちなみに、「真・女神転生」ではオープニングデモが終わり、タイトル画面になる直前に奇怪な現象がごく稀に起きることがあるといわれています。
それは奇妙な電子音と共に「すぐにけせ 」という赤い文字が画面いっぱいに表示されるというもの。

すぐに消せ

これは1/65535の確率で発生するといわれていますが、制作側からの公式なアナウンスはなく、まったくもって謎のままです。

 

こうしたゲーム独自のダークな世界観と、謎めいた「井の頭公園バラバラ殺人事件」が偶発的にマッチしてしまい、この都市伝説が誕生したのだと筆者は分析しています。
とはいえ、都市伝説にロマンを感じるという方も多いことでしょう。ですから、”信じるか信じないかは、あなた次第です”―。